高配当FIREは税金が不利。だけど、
どうもこんにちは。
本日も税金の話です。
高配当投資、自動FXでの収益の安定インカムは収益に対して約20%の税金がかかります。
これは株の売買収益でも同じなのですが、FIRE生活で年ごとの税金を考えると実はインカムの方が税金が高くなります。
その理由は売買収益（キャピタルゲイン）の収益の場合、元本部分は税金がかからないからです。
一例を考えてみましょう。
投資元本が50万円で運良く2倍になった（＝100万円）時、その株を全部売却すると
- （100万円ー50万円）× 約20%＝10万円
ということで税金は10万円になりますね。
では同じ株を50万円だけ（＝半分）売却したらどうなるでしょうか。
その計算式は以下のとおりです。
- （50万円ー25万円）× 約20%＝5万円
つまり、売却した金額の元本と利益の割合が考慮されて、売却額に応じて税金が計算されるようになっているということですね。
当たり前と言えば当たり前なのですが、何となく売却した時はいつも売却額の20%が税金に持っていかれると漠然と考えてしまうことがあります。
この場合、実際には税金が少なくなるので収支は安全な方に転ぶので大きな問題ではありませんが、少ない収入からいくら税金を引かれるのか綿密に計算するFIRE後の生活費計算では見落とすと結構大きな差になるので注意が必要です。
これに対して、配当金の税率はどうでしょうか。
配当金は原資から発生した利益を配当金という形で分配されるものになるので、全てが利益となります。
そのため、配当金の金額に対して毎回20%の税金が引かれるということになります。
つまり、ある年に100万円分の生活費を投資から得ようと考えた場合、
インデックス投資などを取り崩して100万円用意する場合、仮に元本の2倍（ここまで成長するのは長い年月かかりますが）になっていたとすると、先程の計算から手取りは90万円になりますが、
配当金を100万円支払われたとすると、手取りは80万円になってしまいます。
もちろんこの計算は
- 配当金控除を考慮していない
- 元本の割合が減ってくればいずれ同じ税率
ということは考慮していませんので、ご自身のFIRE生活に活かす際にはよく詳細に検討する必要があります。
それではまた。
